今まで複数の野鳥のペレット吐き出しシーンを何度か撮影したことがありますが、ここまで連続的に写したのは初めてだったので、シーンの始まりから終わりまですべてを連続的に掲載します。
”産みの苦しみ”ならぬ「吐き出しの苦しみ」なのでしょうか、一部オオルリの見たくないような怖い表情が含まれます。ご注意ください。(^^;)
ついでに、「パラパラ漫画風ビデオクリップ」にした方が分かりやすいかなと思い動画にもしてみました。
別子山の白樺林でオオルリのペレット吐き出しを撮影
19日に訪れたオオルリが見られる白樺林を再訪しオオルリとの感動的な出会いを何度も味わうことができました。
撮影の過程で少し珍しい場面に出くわしました。
それは、ペレットと呼ばれるものを吐き出すシーンです。
「ペレット」とは?
鳥さんはえさを丸呑みにします。そのえさの中には消化できない部分も含まれています。そのために、骨や羽などの消化できない物を胃の中でまとめて塊になった物を吐き出す習性があります。それを、ペレットというようです。
ペレットの吐き出しに関しては、いつものフィールドでカワセミやジョウビタキ、ルリビタキの吐き出しシーンを数回撮影したことはあります。
しかし、オオルリの撮影そのものの機会が私にはこれまで2~3回しかなく、オオルリを今回撮影できただけでも嬉しかったのですが、さらには、ペレットの吐き出しシーンの瞬間だけではなく、最初から終わりまで連続的に撮影できたことは大変幸運だったと思います。
その写真をすべてここに掲載します。
野鳥の生態に少しでも今日にのある方にとって何かの参考になれば幸いです。
オオルリのペレット吐き出しシーン
このように悠然と枝に止まっていたオオルリが突然動き出しました。最初は、飛び出すのかと思います。
最初は何かを威嚇しているように見えました。
この瞬間、私の目には「虫を捕った!」と見えました。そう思い込んでしまったので、下の一連の動きは捕った虫を食べているものと勘違いしてしまいました。
瞬膜が閉じていることも手伝って実に怖い顔になっています。吐き出すのが苦しいようにも見えます。
吐き出したペレットが枝の上にのっています。
いろいろな物を圧縮したような感じですね。昆虫のパーツと想像できるものがありますね。(^^;)
ペレット吐き出しシーンのパラパラ動画
同じ静止画を再生速度に変化を持たせたバージョンを3種類用意しました。
下の動画ほど再生速度が速くなります。
あとがき
最初はオオルリが枝に止まったまま空中の虫を捕まえたと思ってしまうほどの一瞬の動作から始まった一連の動作でした。
その後は、捕ったものを一生懸命に食べているのだなと思ってしまいました。
さらに、やけに食べるのに時間がかかっているな、という気もしましたが、何しろ虫を捕獲したと思っていたものですから、ペレットを吐き出しているとは気が付きませんでした。
双眼鏡で観察していた同行者は虫を食べているという私の意見には懐疑的だったようです。
撮影者にとっては、レンズを通して対象を覗いている場合は「観察」できるのですが、シャッターを切り始めると、しかも今回のように連続的に撮影しているときは、細かい動きよりも手振れを防ぎ構図を安定させることの方に意識を集中させてしまうものです。
したがって、じっくり観察するなら撮影はしない方がよいという学習をしました。
コメント
バードウォッチングを継続的に行っていると自然と情報も増え、発見もあると思いますよ。新しい活動をして知識が増え視野が広がるのは楽しいものです。生態に関しても自然と気が付くこともあると思います。特に勉強する気はないのですが、自然とそういうことになっていきます。興味とはそういうもののようです。
滅多に見れない貴重な場面を見せて頂きありがとうございます。
生態系にまで知識を広げられませんが、興味深く拝見させて頂きました。
ペレットという鳥の行動(?)も初めて知りました。
話は反れますが、日曜日に岡山シティミュージアムで始まったジュディ.オングさんの
木版画展を観てきました。
平等院、金閣寺等社寺仏閣を題材にした力作に圧倒されました。
初日(開催は6月4日まで)ということで、ご本人のトークショーもあり歌手としてではない人柄に触れることもでき感動しました。
同じ岡山市内で開催中の「バードカービング」展にも足を延ばし、リアルに彫られた作品を観ていつか私も・・・と軽く考える(何でも遣りたい病)が芽生えてしまいました。
これも一重にバードウオッングを始めたせいでしょうか?