エゾビタキ? or サメビタキ?

お知らせ

10月26日に出会ったエゾビタキの捕食シーンの主役、4人で観察&撮影をした「エゾビタキ」ですが、野鳥の会の人から「サメビタキ」との指摘を受けたそうです。

翌日にそのような指摘を受けたという話を聞いておりましたが、私自身は26日はウォーキングの日でカメラを携帯しておらず、スマホで動画撮影しかしておりませんので何とも言えない状況でした。

(※上の記事に付けている静止画は過去に撮影したエゾビタキの写真です)

また、私自身はサメビタキには標高1000mほどの山中で一度だけしか出会ったことがなく、観察&撮影経験が絶対的に不足しております。

というわけで、今日あらためてその話をお聞きしましたので、サメビタキ属基本3種の違いを調べてみました。

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特徴その1…白いアイリング

白いアイリングに関しては、その白いアイリングが特徴のコサメビタキよりも目立つとのことです。

コサメビタキ

サメビタキ

1枚の静止画を持ってして判別するのは難しいですが、持てる複数の画検を検証したところ、コサメビタキと同等か、あるいはそれ以上に目立つとは言えそうです。

エゾビタキ

エゾビタキのアイリングは他の2種と比較するとですが、細いようです。目立たない白いアイリングと表現すればよいでしょうか。


後から解説しますが、上記の3枚の画像から、縦斑に違いがあるのがお分かりでしょうか。

コサメビタキは縦斑と言えるほど模様が定まってはおらず、むしろ「汚白色」です。

サメビタキは輪郭がぼんやりしていますが縦班が見て取れます。

エゾビタキになると、コントラストが明瞭で縦斑がくっきりしています。

特徴その2…下嘴基部の色

コサメビタキの下嘴基部の色は山吹色と形容されています。(同条件で比べたら他種よりも黄色い部分が広く目立つはずです。)

サメビタキの下嘴基部も山吹色とされていますが、コサメビタキほどは目立たないと図鑑には記されています。

「ほど目立たない」を画像で判別するのは、ほとんど不可能です。撮影時の諸々の条件、現像&編集時における補正などの影響を強く受けるからです。

コサメビタキ

サメビタキ

少なくとも上記2種は、基部に山吹色が見て取れます。縦斑があればサメビタキ、無ければコサメビタキと判断できるでしょう。

エゾビタキ

若干ですが、このアングルから見てようやく山吹色らしき部分が見て取れる程度です。しかし、上記2種とは明らかに異なります。むしろ、全体的には黒色と言ってよいのではないでしょうか。

エゾビタキのジュニア

ジュニアとなると、はっきりと山吹色が見て取れますから混乱しますね。ジュニアには、翼に白斑があるので、たたとえ下嘴の基部に山吹色が見えたとしても、胸の縦斑と翼の白班からエゾビタキであると同定するのは難しくないのではないでしょうか。

特徴その3…縦斑

コサメビタキ

汚白色と言っても見え方の影響や個体差があって、これまでに撮影した写真を検証すると、白に近いものから胸から肩付近がかなり濃いグレーになっているものまでいるようです。

サメビタキ

縦斑になっているのは分かりますが、全体的に不明瞭(=コントラスが低い)ですね。しかし、個体差なのか、縦斑が目立つのもいるようです。

よくよく調べてみると縦斑の明瞭度の違いは成長とも関係しているようで、成鳥になるにつれてぼやけてくるようです。

したがって、サメビタキの割には縦斑がはっきりしている場合は若い個体と判断できそうです。

エゾビタキ

サメビタキの縦斑と比較すると一目瞭然ですね。コントラスが高いので縦模様がくっきりしています。

特徴その4…眼先の色

コサメビタキの特徴の一つとして、眼先(眼から上嘴に向かう部分)が広範囲に白っぽいことが挙げられます。

エゾビタキも、コサメビタキほどではありませんが、嘴寄りに白い部分が見られます。しかし、これには個体差もあるようです。

他方、サメビタキにはこの特徴は明瞭ではなく、個体によっては多少白っぽい程度に見えるかもしれない程度のようです。

追記:26日撮影の実際の画像

バーダーM嬢におねだりして当日に撮影した画像の提供を受けました。(感謝)

連続的に撮影しているので同じ個体です。

画像サンプル-No.1

☆縦斑状の模様は確認できますが、明瞭ではない(=低コントラスト)ですね。

☆白いアイリングは太くて目立っていると言えるでしょう。

☆下嘴の基部から3分の1付近に黄色が確認できます。

☆眼先が白いようには見えませんね。

これらの点から、サメビタキと考えられます。

画像サンプル-No.2

☆縦斑状の模様は確認できますが、明瞭ではない(=低コントラスト)ですね。

☆白いアイリングはよく目立ちますね。

☆下嘴の基部に黄色がハッキリと確認できます。

☆この画像では、眼先が多少白いように見えないこともないというレベルでしょうか。(光の影響を受けていることも考慮すると、判断上の重要なポイントではないでしょう)

これらの点から、サメビタキと考えられます。

画像サンプル-No.3

☆縦斑状の模様は確認できますが、明瞭ではない(=低コントラスト)ですね。

☆白いアイリングはこの角度からでもよく目立ちますね。

☆下嘴の基部から3分の1付近に黄色が確認できます。

☆眼先が白いようには見えないですね。

これらの点から、サメビタキと考えられます。

エゾビタキの比較サンプル

M嬢さんからエゾビタキの画像も提供していたけました。

☆下嘴の基部に多少黄色みが確認できますが、くっきりとした縦斑および細いアリリングはエゾビタキの特徴を示しているのがよく分かります。

目先が白いかどうかはコサメビタキ以外は光の加減もあって判断は難しいと実感しました。

結論…サメビタキでした!

上記の検証結果から、26日に4人で観察&撮影した個体は「サメビタキ」だと判断して良さそうです。

したがって、この公園では私にとっては初見ということになります。

サメビタキを観察できる場所について

繁殖期は標高1000m付近の山にいるのですが、渡りの時期には平地にもやってくるようです。したがって、市内の公園などで見られる可能性もあるということになります。(この点は認識を新たにしました)

我々がフィールドにしている公園では、少なくとも過去5年間、サメビタキの観察&撮影の機会がなかったので、「コサメビタキかエゾビタキという二択」で捉えていました。(この点も反省材料です)

あとがき

心は今乙女のバーダーMさんへ

画像を提供してくださりありがとうございまいた。おかげで客観的に検証できました。

Mさんの人脈と探究心から、今回の訂正ができました。

Mさんが課題を与えてくれることで私も刺激を受け頭の体操ができています。

今後ともほどほどによろしくお願いいたします。(^^)

コメント

  1. […] エゾビタキ? or サメビタキ?10月26日に出会ったエゾビタキの捕食シーンの主役、4人で観察&撮影をした「エゾビタキ」ですが、野鳥の会の人から「サメビタキ」との指摘を受けたそ […]

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