今日4月16日の「今日の野鳥」は、半年ぶりに渡ってきてくれたキビタキと初見初撮りのサンショウクイの夏鳥2種が主役です。
昨日の15日の雨で残っていた桜の花も散ったので、「桜と野鳥」シリーズはまた来年の楽しみとし今日から本来の探鳥ウォーキングに戻りました。
往路はトレーニングに励もうと歩き出すと、5分も経たないうちにヤマガラが近くでポーズをとってくれ、尾根筋まで行くとウグイスが美しいさえずりを聞かせてくれました。
さらに、心臓破りの坂道を速歩で進んでいくとすぐに初見・初撮りのサンショウクイが賑やかに鳴いてその存在を教えてくれました。
尾根の駐車場に戻ってきて、前日にキビタキを見かけたという常連さんと話をしているとキビタキが目の前の木にすうっとやって来ました。
嬉しい出会いに興奮し、いつも以上に撮影枚数が整理に困るほど多くなったのは言うまでもありません。(^^;)
2017年4月16日の今日の野鳥
野鳥の撮影と日々のトレーニングを兼ねた”探鳥ウォーキング・コース”は、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
今日歩いたのは、
でした。
特別な狙いがなければ、コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、今日4月16日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
ウグイス・キビタキ・サンショウクイ・シジュウカラ・ヤマガラ
撮影できた種類は5種だけですが、撮影枚数は約800枚になりました。
今日の主役の野鳥
キビタキ(黄鶲)
◎全長14cm ●夏鳥 ★雌雄異色
さえずりが美しく、喉の橙色と体下面の黄色が鮮やかな夏鳥。
私のフィールドでも同様だが、桜の花が終わった頃から姿を見せ始め、秋の中頃までほぼ全国の山地から平地の林(主に落葉広葉樹林)で見られる。渡り期には市街地の人家の庭に姿を現すこともあるそうだ。
高木があり樹間に空間のある比較的明るい林を好んで生活する。こうした空間に面した大木の下の方の枝によく止まる。
そこで昆虫をホバリングして捕食したり、美しいさえずりを長い間聞かせてくれることもある。初めてキビタキを観察したのはまさにそのように梢で美しく囀っているときだった。撮影するのも忘れて囀りに聞き惚れてしまいそうになったのを覚えている。
初夏を迎えるにつれ幼鳥を見かけることが多くなる。これにより、いろいろな成長段階の特徴を観察し学ぶことができる。
小鳥さんがよく見せる「なあ~に?」というポーズ。喉の橙色と胸から腹部にかけての黄色が美しいです。印象としては若い個体のように見えました。
ミソサザイのように尾羽をピンと立てたポーズ。
いつもは、尾羽は上げていてもこの程度が多いと思います。
真横からの姿。
明るい方に顔を向けたので瞳のキャッチライトがハッキリと見えます。
★キビタキのこれまでの壁紙写真集は下記のページに掲載しています。
サンショウクイ(山椒喰)
◎全長20cm ●夏鳥 ★雌雄異色
リュウキュウサンショウクイとの識別ポイントは、下記の通りです。
(1)額の白い帯が「ハチマチ」タイプがリュウキュウサンショウクイ、「バンダナ」タイプがサンショウクイの♂
(2)胸が黒っぽいのもリュウキュウサンショウクイの識別ポイント
(3)サンショウクイのオスは喉元から体下面の大部分が真っ白で体上面とのコントラストがクッキリしている。また、メスはコントラストが低く全体にぼんやりしていて、さらに額の白い帯も「ハチマキ」タイプで色が薄くコントラストが低い。
★リュウキュウサンショウクイの写真はこちらの記事を参考にしてください。

上記のような識別ポイントを踏まえて、雌雄に分けて掲載します。(若鳥に関する情報がほとんどないので、もしかするとメスの中に「若」が混じっているかもしれません。)
初めての出会いでありたくさん写させてくれたので、たくさん掲載しておきます。
★オス
オスは、体下面と体上面とのコントラストが強いのが特徴です。リュウキュウサンショウクイと比べて、体下面が白いという印象を観察時に強く感じました。
ハッキリと認識できたのは4羽だけですが、まるで大きな群れでいるように思えるほど囀りが賑やかです。
一部の図鑑には飛翔時に鳴くと書いていますが、これらの4羽は木の枝に止まった状態で長い間鳴いていました。
囀りの瞬間です。「ピリリー、ピリリー」と繰り返して鳴きます。
枝先にいる虫をホバリングして補食するところを何度も見ました。額の白い帯が広いのが分かります。これがリュウキュウサンショウクイとの識別ポイントです。
野鳥のこういう仕草に癒やされる人は多いようです。
食事中です。
今日2回目の遭遇です。100mほど標高の低いところにある桜の木に止まっていました。
★メス
細部がどうこう言うよりも、コントラストが明らかにオスとは異なりますね。
額の白い帯が細くてぼんやりしています。
今日出会った他の野鳥たち
ウグイス(鶯)
◎全長メス14cm/オス16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★名残惜しそうに桜を見上げている、という風に見えなくもありません。(^^;)
シジュウカラ(四十雀)
◎全長14.5cm前後 ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
ネクタイの太さが雌雄で異なります。下の写真はどちらもオスです。
ヤマガラ(山雀)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★このところ、ヤマガラが比較的近くに近くに来てくれることが多くてトリミングしなくてもアップ目の写真が撮れます。
どかかで水浴びをした直後でしょうか、羽が濡れています。
背景の赤いのは朱色のヤマツツジです。狙ったアングルです。
生態には詳しくないのですが、虫を食べずに同時にいくつも咥えているところから、メスに与えようとしているのか、それとも子育てがすでに始まっていて巣に運ぼうとしているのかのどちらかだと考えられます。
3つ咥えています。
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
★見かけるのはカワウだけです。しばらくの間はこの状況に変化はないのかもしれませんね。
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★今日は葉桜くらいしかなく撮りませんでした。
あとがき
ヤマガラもすぐ近くで採食するなど可愛らしい姿を見せてくれましたが、今日はなんと言っても、約半年ぶりのキビタキとの再会、そして初見初撮りのサンショウクイとの出会いに尽きます。
キビタキの登場は夏が近いことを感じさせてくれました。
サンショウクイは、見慣れているリュウキュウサンショウクイとの違いを再度学習し直す良い機会になりました。このままフィールドにいついてくれると嬉しいのですがどうなるでしょう。
冬季はルリビタキとジョウビタキを中心とした探鳥ウォーキングですが、これからは色と鳴き声の美しいキビタキを期待しての探鳥ウォーキングになるでしょう。
運がよければ、オオルリやサンコウチョウに出会えるはずです。
夏鳥たちとの嬉しい出会いをしばらく楽しめそうです。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
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野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
私が利用している主モニターの解像度は【2560×1440】で、副モニターは【1920×1200】です。
このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
このような感動を共有していただきたく、最高で【2560×1440】サイズまで掲載しています。
お気に入りの野鳥写真が見つかりましたら、ぜひダウンロードしてモニター上に壁紙として設定して愛でてやってください。
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コメント
キビタキは半年ぶり、サンショウクイは初見とか。。。収穫多い探鳥ができて宜しかったですね。 キビタキはヤマガラと何処が違うのやらと思わず図鑑のページを何度もめくりながら比較してしまいました。
サンショウクイはビタキ科の鳥より少し大きめでスマートな感じでしょうか?
♂,♀はちょっと判断し難い様ですね。
そろそろ夏鳥がみられるようになると成れば楽しみです。
この前の日曜日、山歩きで出会った高校生に依ると野鳥を撮ってるとのことで、近くの尾根でオオルリを見たと言うことでした。
出会えるかも知れないと期待したのですが、雄ならば青色で判断できたとしても、雌だったら全く判断出来そうもないかな~・・・・と思われます。
ベテランさん達が事細かに説明して下さるのも、だんだん深みにはまるのもわかる様な気がしてきました。
わたくし自身は趣味も広く浅くのタイプなので、どこまで追求できるやら・・・・・
今は可愛らしい小鳥を身近に見れる様に成っただけで幸せです。
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