今日3月30日の「今日の野鳥」は、春爛漫、桜花の吸蜜にいそしむ小鳥たちと春を告げ高らかに鳴いてくれるウグイスなどみんなが主役の愛媛の鳥祭りです。
探鳥フィールドにしている地元の公園(愛媛県新居浜市)では、いままさに春を謳歌する小鳥たちが織り成す小風景を堪能できます。
双眼鏡やカメラを持っていなくても目視で楽しめます。
来週前半はいっきに気温が上がり陽光桜は満開になるでしょう。週の後半、週末はソメイヨシノが満開になるはずです。
桜の季節が終わるまでのしばらくの間は同じような「野鳥たちの宴」を見ることができるはずです。
滝の宮公園では、最大のチャンスは月曜からの1週間です。
2017年3月30日の今日の野鳥
野鳥の撮影は、日々のトレーニングとして市内の丘陵地に広がる公園でウォーキングを実践しているのですが、そのコース沿い(主に復路)で行っています。
2つの目的で歩いているので、最近ではこれを自分の中では”探鳥ウォーキング・コース”と呼んでいます。
私が決めているコースは、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
最近は、目当ての野鳥の撮影のために、8.5kmほどの歩行距離になることが多いです。
コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、3月30日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
ウグイス・エナガ・シジュウカラ・シロハラ・ジョウビタキ・ホオジロ・メジロ・ヤマガラ・ルリビタキ
種ごとに掲載していきます。お楽しみください。
今日出会った春を謳歌する野鳥たち
ウグイス(鶯)
◎全長メス14cm/オス16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
全て同じ個体です。長い間相手をしてくれました。初鳴きから1ヶ月以上経ちましたのでかなり上手に鳴けるようになりました。
しかし、まだどころぎこちないところもあるようです。
この個体は、「ホーホケキョ」の最後の「キョ」が出ません。「ホーホケ」で終わります。(^^)
エナガ(柄長)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
陽光桜の上の方にいるヤマガラを撮影していると、下の方にエナガがやってきました。
エナガはいつも忙しなく動き回りますが、たまになぜか身体にぶつかりそうなほど異常接近してくれることがあります。
今日もそうでした。
桜の花の近くにも止まってくれたのですが一瞬なのでなかなか上手くは撮れません。
カワラヒワ(河原鶸)
◎全長15cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
カワラヒワも恋の季節か?
左のカワラヒワ(♂?)が止まっているところに、右のカワラヒワ(♀?)がやってきました。その距離1mほど。
右のがトコトコと寄っていき、急に羽根を半全開状態で小刻みに20~30連続でバタバタとさせます。
すると左の方が覗き込むように顔を寄せ、嘴と嘴が絡み合います。
これを何回も繰り返した後に、右の方が少し離れた樹に移っていきました。
これは求愛行動なのでしょうか?
コゲラ(小啄木鳥)
◎全長15cm ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
陽光桜の上の方にヤマガラのペアがやってきました。その後すぐにコゲラが数羽やって来ました。忙しいことこの上ありませんが、嬉しい悲鳴でもあります。(^^;)
シジュウカラ(四十雀)
◎全長14.5cm前後 ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
この数ヶ月、シジュウカラは一度も近くで撮らせてくれません。かなり距離があっても、気配を感じるとすぐに逃げていきます。
ジョウビタキ(尉鶲)
◎全長14cm ●冬鳥 ★雌雄異色

いつ旅立っても不思議ではない冬鳥です。メスもいましたが、撮ることができませんでした。
シロハラ(白腹)
◎全長25cm ●冬鳥 ★雌雄ほぼ同色
ホオジロ(頬白)
◎全長17cm ●留鳥 ★雌雄異色
ちょっとピントが甘いですが、せっかく出会ったので掲載しておきます。
メジロ(目白)
◎全長12cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
メジロは舌が長いので吸蜜の際は、顔を花冠の中に入れます。嘴に花粉が付いて黄色になっているのをよく見かけます。
ヤマガラ(山雀)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
桜が花咲く頃になるとなぜかヤマガラが目立ちます。偶然かもしれませんが、ヤマガラが桜の花に吸蜜にやってくる頻度が他の野鳥よりも高いように思います。
ちなみに、ヒヨドリも頻繁にやってきますが、ヒヨドリには写欲が湧かないので普段は撮影することはありません。
というわけで、昨季と今季の経験では、頻度順にヤマガラ・メジロ・コゲラです。他の小鳥も吸蜜をしないことはないと思うのですが、見た経験がありません。
ここに写っている桜はすべて陽光桜(ようこうさくら)です。
陽光桜(ヨウコウザクラ)は、愛媛県の高岡正明氏が「里桜」の天城吉野(アマギヨシノ)と寒緋桜(カンヒザクラ)とを交配させて世に送り出した新品種です。
第2次大戦中に、教師をしていた高岡さんは、戦場に送り出した教え子たちの多くが命を落としたしまったことを悼む鎮魂の旅に出ました。
沖縄で寒緋桜に出会い、厳しい環境でも咲くように品種改良を行うこと25年にして作られた陽光桜を、作者は「平和のシンボル」として国内だけでなく世界各地に贈り続けたのです。
高橋氏の活動は「知られざる偉人・高岡正明の物語」として映画化もされ、書籍にもなりました。
この時期まだまだ蕾の多い陽光桜です。
せっかく羽根を広げた姿が撮れたので掲載しておきます。
時折、陽光桜の近くにある松の木などに移動して囀ります。
ピンク色の前ボケは陽光桜の蕾です。
たくさんの花に囲まれて嬉しそうです。
夜に降った雨が雫となって花びらについていたのですが、引きちぎった際に雫が飛散しています。
木枯紋次郎を連想しますか?それとも、フラメンコダンサーを連想しますか?
ルリビタキ(瑠璃鶲)
◎全長14cm ●漂鳥 ★雌雄異色

今日は運良く、ルリビタキのオスとメスの両方に出会いました。どちらも一瞬でしたので数枚しか撮れませんでしたが存在証明の証拠写真にはなりました。
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
★今、池にいるのは住みついている数羽の白鳥とカワウそしてカイツブリだけです。ずいぶん寂しくなりました。
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★陽光桜(ようこうさくら):平均すると3分咲きというところでしょうか。
★ソメイヨシノ:この日に開花したようです。4月6日が満開予想日です。
あとがき
今日はこのところテーマにしている「陽光桜と野鳥」で、できるだけ出会いを増やしたいと思い陽光桜の咲いているところで時間を使いました。
往路ではまったくシャッターチャンスがなかったのですが、復路の数カ所で陽光桜に小鳥たちがやってきてくれました。
おまけに、朗らかに鳴いているウグイスといつ移動しても不思議ではなルリビタキにも会えたので、満足のできる探鳥ウォーキングになりました。
次回は、機会があれば「染井吉野と野鳥」を撮影したいものです。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
興味・関心のある方はアクセスしてみてください。m(._.)m
野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
私が利用している主モニターの解像度は【2560×1440】で、副モニターは【1920×1200】です。
このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
このような感動を共有していただきたく、最高で【2560×1440】サイズまで掲載しています。
お気に入りの野鳥写真が見つかりましたら、ぜひダウンロードしてモニター上に壁紙として設定して愛でてやってください。
このような鑑賞方法を考慮して、写真集代わりに壁紙作品で提供させていただいております。
コメント
花鳥風月に関心が無い人もいますから、まして桜の品種にはよほど好きな人じゃないと興味を示さないでしょうね。
返信が遅れました。m(._.)m
コメントをトップページに表示できるようにしたので、これからはコメントの書き込みに気が付きやすいと思います。
陽光桜を確認しました。
会社の人達が出入りする場所なので、ちょつと鳥たちは近づかないかな?と思われます。
カメラに収めようと出てきた方に「陽光桜ですか?」と尋ねてみましたが、「桜だと思うけど・・・・」と関心のなさそうな返事でした。
私は早速図書館で高橋 玄さんの著書を借りて読む事にしました。
映画は2年位前に上映されたみたいで、見逃して残念です。
壁紙
をエナガと陽光桜のスナップに又々変更(移り気激しく・・・・苦笑い)
今日も、同じ場所で同じ鳴き声・・・ホオジロと思うのですが確認できません。
鳴き声を文字で表現するのは難しいですよね~
姿や全体の色は大方把握出来たので、粘り強く探してみます。