雨模様の天気が続きさらには台風が追い打ちをかけて14日からフィールドには出られず、今日は10日振りの探鳥ウォーキングになりました。
私のフィールドでは10月下旬は、やって来たばかりの冬鳥のジョウビタキと数日の内に旅立つであろう夏鳥のキビタキを同時に見られるかも知れないので、野鳥ファンにはワクワクするような時期です。
そして結果は?
期待通りにジョウビタキに会えました。そしてこれまた予想通りにキビタキにも出会いました。
さらには、予想外に旅鳥のエゾビタキも比較的近くでよい被写体になってくれました。
エゾビタキにはしばらく会えていなかったのでもう旅だったのかと思っていたので、ある意味サプライズでした。
ジョウビタキとキビタキとエゾビタキの競演
旅立つ夏鳥と渡り期に立ち寄った旅鳥に加えて、やって来たばかりの冬鳥が同日に見られるとは実に幸運でした。
どうぞこれら3種の可愛い姿を愛でてやってください。
夏鳥のキビタキ(黄鶲)
●全長13.5~14cm ★夏鳥 ◇雌雄異色
さえずりが美しく、喉の橙色と体下面の黄色が鮮やかな夏鳥。桜の花が終わった頃から姿を見せ始め秋の中頃までほぼ全国の山地から平地の林(主に落葉広葉樹林)で見られる。渡り期には市街地の人家の庭に姿を現すこともある。
高木があり樹間に空間のある比較的明るい林を好んで生活する。こうした空間に面した大木の下の方の枝によく止まるようだ。そこで昆虫をホバリングして捕食したり、美しいさえずりを長い間聞かせてくれることもある。
初夏を迎えると幼鳥を見かけることが多くなるが、いろいろな成長段階の特徴が学べる。
旅鳥のエゾビタキ(蝦夷鶲)
●全長15cm ☆雌雄同色 ★旅鳥
旅鳥として春と秋の渡り期に全国を通過するが、特に秋に見る機会が多いようだ。
しばしば枯れ枝の先端によくとまり、フライングキャッチで捕食する。弧を描くように跳んで空中で昆虫類を捕らえ元の枝に戻るのだが、初見の際に運良く、このフライングキャッチを何度も繰り返すのを観察することができた。
雌雄同色。頭部から体上面は灰褐色(灰色味の強い褐色)。翼はさらに黒みが強い。
喉から体下面は白いが、胸と脇には特徴的な暗褐色の明瞭な縦斑がある。この縦斑は類似種(サメビタキ、コサメビタキ)との大きな識別ポイントになる。
冬鳥のジョウビタキ(尉鶲)…今季初見&初撮り!
●全長14cm ★冬鳥 ◇雌雄異色
オスは、体下面や尾羽の赤橙色が美しい代表的な冬鳥。雌は全体的に灰褐色。
山地から平地の明るく開けた場所を好み、どこでも低木であれば棲みつく。その結果、目にする機会は意外なほど多い。横枝や杭に止まり、地上を見張っていて、昆虫などを見つけると舞い降りて捕食する姿を容易に見ることができる。
人をあまり恐れない様子で、公園などでも人が歩いたり座ったりしているすぐ近くで昆虫類を探していたりする。また、林や畑で仕事をしている人のすぐ近くでは虫をゲットしやすいので、鳥の方から姿を現すことも珍しくない。
野鳥フォト図鑑シリーズ「ジョウビタキ(尉鶲)」を参考にしてください。

あとがき
昨シーズンの撮影&観察データを見返すと、ジョウビタキを初見したのは10月24日で、キビタキを最後に撮影したのも同じ24日でした。
こういう過去のデータがあったのでジョウビタキの初見を楽しみにして、探鳥ウォーキング・コース沿いでジョウビタキが好みそうな場所に積極的に立ち寄り探したのが幸いして、偶然にも昨季と同じ日に出会うことができました。
キビタキに関しては、鳴き声が聞こえてくる箇所が10日前と比べると三分の一に減りました。
数日の内にフィールドからいなくなってしまうのではないでしょうか。
それと入れ替わるように、ジョウビタキの個体数が増え、その後ルリビタキもやってくることでしょう。
野鳥ファンには楽しい季節となりました。(^^)
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