2017年1月最後の、今日31日の「今日の野鳥」は、オスは青い鳥として人気が高いルリビタキの雌と身近な冬鳥として知られるジョウビタキの雌雄が主役です。
前回からは中4日の探鳥ウォーキングでしたが、今日はフィールド全体がいつもより”静かな”雰囲気で、あまり野鳥の存在を感じない日でした。
往復で9km近くも歩けば、写真になるかどうかは別にして、大抵はどこかでカラ類の混群に出会うものですが、今日はそういうこともなく、いつもはうるさいほどのヒヨドリも比較的静かでした。
その結果、撮影できた種類は6種類だけというちょっと寂しい探鳥ウォーキングでした。
2017年1月31日の今日の野鳥
野鳥の撮影は、日々のトレーニングとして市内の丘陵地に広がる公園でウォーキングを実践しているのですが、そのコース沿い(主に復路)で行っています。
2つの目的で歩いているので、最近ではこれを自分の中では”探鳥ウォーキング・コース”と呼んでいます。
私が決めているコースは、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
最近は、目当ての野鳥の撮影のために、8.5kmほどの歩行距離になることが多いです。
コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、1月31日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
アオジ・カワラヒワ・コゲラ・ジョウビタキ・モズ・ルリビタキ
種ごとに掲載していきます。お楽しみください。
今日の主役の野鳥
ルリビタキ(瑠璃鶲)
◎全長14cm ●漂鳥 ★雌雄異色
同じ「雌雄異色」のジョウビタキとは異なり、ルリビタキは雄の若とメスがよく似ているので識別に困ることが多々あります。
それは、雄のルリビタキが美しい青色になるまでに個体差があるらしいのですが3年かかるそうです。(4年と書いてある図鑑もあります。)
成長になるまでの間は、メスと同様にオリーブ褐色(簡単に言うと、茶色)の羽色のまま過ごすことになるので、一見するとメスに見えることが識別を困難にしています。
図鑑などでは、「目視では判断は難しいが、オスの幼鳥はメスよりも尾の青みが強く、脇の橙色部は広く鮮やかなのですでに成鳥の山吹色に近い。」とあるのですが、色の濃さとは色調・鮮やかさは、撮影条件にもよりますし、カメラの設定や現像の影響もあります。さらに言うと、PCのモニターの違いもあります。(ご存じない人が多いようですが、これはとても大きな問題です。異なった環境の人が、ネット上で”微妙”な「色調・明るさ・彩度・コントラスト」などを議論するのはほとんど意味がありません。)したがって、個人的な見解ですが、客観的な判断基準としては”証拠能力”はそれほど高くはないだろうと考えています。
「アイリングがハッキリしていて太いとメス、細いとオス」という情報をFacebookのバーダーのグループで教えてもらいました。この情報を基に過去の写真も見直してみましたが、太い/細いの境界線(基準)が私にはまだ掴めません。判断のコツが分かるようになれば、客観性の高い識別ポイントになるかもしれません。
と先日書きましたが、いろいろと試してみた結果、この識別ポイントは私には使えないと判断しました。
オスの特徴の瑠璃色が若い頃から出やすい場所があるようです。翼の肩の部分がその典型のようです。それ以外にも、体上面を撮影できた場合に、何となく茶褐色の中にブルー感じる時があります。成長するにしたがい、そのブルーが顕著になり、そうなると「オスの若」という判断が可能です。したがって、同じ「若」でも、悩むのはオスの特徴が顕著になる以前の状態の時です。個人的には、今のところ、「メスには見られない部分に、ブルーが感じられるかどうか」を判断の目安にしようと思います。
ちなみに、1年目のオスはメスとの区別はまず不可能らしく、なんとか上記にような違いが見えてくるのが2年目からのようです。
★ほとんど鳴きもせずいつの間にか近くの枝に来ていました。
★時折、地上で樹の実を啄んでいました。
★フェンスが巨大な鳥かごに見えます。(^^)
★今日はなぜかこの「なあ~に?」というポーズをしている時間が長かったです。
★飛び出す様子を見せました。連写します。
★ちょっとタイミングが悪かったようです。もう少し広げている方がよいですね。
★結局、飛び立たず
★再び、飛び出しポーズですが、フェイントでした。(^^;)
ジョウビタキ(尉鶲)
◎全長14cm ●冬鳥 ★雌雄異色
ジョウビタキに関する情報はフォト図鑑シリーズの第1弾として下記の記事にまとめています。参考になれば幸いです。

★いつものポイントでいつものようにオスが出てきてくれました。
★ノートリミングでこの大きさですから上出来です。
★メスがよく相手をしてくれるポイント
★飛び出す直前の姿です。
★堂々として風格さえ感じられます。
★最近よく地上を歩くようになりました。
★毛繕いをした直後の姿
★失敗ですが、参考のために。
今日出会った他の野鳥たち
アオジ(青鵐)
◎全長16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★ペアのようです。左が♂、右が♀
★幼そうな雰囲気がありました。
カワラヒワ(河原鶸)
◎全長15cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★体下面があまりんも黄色いので一瞬マヒワかと思いましたが、嘴と足が肌色をしているのでカワラヒワで間違いないようです。それにしても、光の当たり具合もあるかもしれませんが、これだけ黄色いのは「若」なのかもしれませんね。
コゲラ(小啄木鳥)
◎全長15cm ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
★頭に赤い羽根は確認できませんでしたら、雌雄は判断できません。
モズ(百舌)
◎全長20cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★黄昏れている雰囲気ですね。(^^)
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
★ホシハジロ:個体数に変化はなく約30羽います。
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★中4日開くと、いつの間にか白梅と紅梅が一緒に写せるようになっていました。
★白梅も本格的に咲き始めました。
あとがき
中4日の探鳥ウォーキングは、今日はどうしたのだろう、と思うほどフィールド全体が静かで、いつもと様子が違っていました。
いつもはうるさいほど聞こえてくるヒヨドリやコジュケイも驚くほど静かで、シロハラやツグミもあまり鳴き声は聞かれませんでした。
こういうときは不思議に混群に出会うこともなく、大好きなエナガを一羽も見ることができませんでした。
野鳥も自然の一部、自然が相手ですからこういう日もあるでしょうね。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
興味・関心のある方はアクセスしてみてください。m(._.)m
野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
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このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
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