今日1月25日の「今日の野鳥」は、明るい原っぱで活発に活動していたウグイスと樹の実を啄むシロハラが主役です。
そして、ルリビタキとジョウビタキが脇を固めています。
1月17日の記事で下記のように書きました。
ウグイスは囀るようになると藪から出てくるので見つけやすくなりますが、”笹鳴き”という地鳴きの時季は「鳴き声はそこかしこで聞こえるのにその姿は見えず、見えても陰だけ」という場合が多いものです。
しかし、運がよいとごくたまにですが、ヒョッコリと明るいところに出てきてくれることがあります。
今日はこれを訂正しないといけないような現れ方をしてくれました。
以前、ホオジロがたくさんいた明るい草原やその周辺で何羽ものウグイスが長時間姿を見せ忙しそうに冬枯れた草原の中を上に行ったり下にいったり、また別の草に移動したりを繰り返しました。
笹鳴きの頃のウグイスは、今までは一瞬明るいところに姿を現した時にたまたま撮影できました、というパターンだったのですが、細かい動きを見せるものの今日はいつまでも姿を見せたまま比較的近くで食べ物探しに霧中になっていました。
2017年1月25日の今日の野鳥
野鳥の撮影は、日々のトレーニングとして市内の丘陵地に広がる公園でウォーキングを実践しているのですが、そのコース沿い(主に復路)で行っています。
2つの目的で歩いているので、最近ではこれを自分の中では”探鳥ウォーキング・コース”と呼んでいます。
私が決めているコースは、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
最近は、目当ての野鳥の撮影のために、8.5kmほどの歩行距離になることが多いです。
コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、1月25日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
アオジ・ウグイス・エナガ・カワラヒワ・コゲラ・シジュウカラ・ジョウビタキ・シロハラ・メジロ・モズ・ヤマガラ・リュウキュウサンショウクイ・ルリビタキ
種ごとに掲載していきます。お楽しみください。
今日の主役の野鳥
ウグイス(鶯)
◎全長メス14cm/オス16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
ウグイスは雌雄は同色ですが、小鳥の中では珍しくオスとメスで大きさが異なります。
環境に対する適応能力が高いのでしょうね、笹やぶのあるところなら人家近くの林から亜高山帯まで広く棲んでいます。実際、自宅裏近くにある竹藪にも棲みついていますし、標高1982mの石鎚山山頂付近でも聞かれます。
ウグイスは、そのさえずりが美しいので、オオルリ・コマドリとともに日本三鳴鳥に数えられています。
「ホーホケキョ」というさえずりは日本人ならだれでも知っているでしょうが、秋から冬の間は「笹鳴き」と呼ばれる「チャッチャッ」という地鳴きが聞かれます。
探鳥ウォーキングコースから少し外れたところに明るく開いた空間があります。その周辺には林があり、ジョウビタキやルリビタキが棲みついているのを確認しています。
その空間の中央部に冬枯れた草原があるのですが、枯れる前はホオジロをよく見かけると同時にウグイスの笹鳴きも聞こえていました。
今日はこの場所およびその周辺の林の縁辺りにウグイスが何羽も姿を見せてくれました。
ルリビタキに出会えるかなと思って立ち寄ったのですが、思いがけなくウグイスの姿を見てウグイスの撮影会に急遽変更となりました。
ほとんどが何らかの枝被り状態ですが、何点か奇跡的に枝被りを免れたショットもあります。
ウグイスだけで300枚ほど撮影しても、まだウグイスは近くにいましたが、こちらの方が根を上げて撮影を打ち切りました。(^^;)
★たまたま逆光状態で撮影するような結果になりました。
★真ん丸のウグイス
★ここからは別の場所で撮影したウグイスです。一瞬姿を現してくれただけです。
シロハラ(白腹)
◎全長25cm ●冬鳥 ★雌雄ほぼ同色
名前ほど腹部は白くないが、あくまでもアカハラと比べてということらしい。そのアカハラも腹部の中央外は橙色だが中心部は白いので名前の付け方の 基準がよく分からない。
雌雄ほぼ同色だが、体上面やアイリング、下嘴など全体的にメスの方が色が淡いようだ。
ほぼ全国の平地から山地の林、樹木の多い公園などに生息する。近くに果樹園があればそこにもいる可能性が高い。
明るい場所はあまり好まず、薄暗い林の地上で昆虫類や植物の実を採食する。その際に落ち葉をめくるので、ガサガサという音でシロハラの存在に気づくことが多い。
★なぜかシロハラとの出会いが多い日でした。
★光の加減でしょうか、どことなく幼く見えます。
★樹の実を啄むシロハラ。この食事中の姿をかなりな時間撮影させてくれました。
★睨まれたような気がします。(^^;)
★瞬膜が閉じています。
★切れたのが残念でした。
★いつもならこちらの足音で飛び立つのに、動かず何枚か撮影までさせてくれました。
今日出会った他の野鳥たち
アオジ(青鵐)
◎全長16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★かなり人慣れしてきたように思います。比較的近くでの撮影機会が増えました。
エナガ(柄長)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★距離があるので大胆にトリミングしています。
カワラヒワ(河原鶸)
◎全長15cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★今季一番近くで撮影できました。
コゲラ(小啄木鳥)
◎全長15cm ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
「ほぼ同色」ということは違いはどこに?となりますが、それはオスの目の後ろから後頭部にかけての辺りにでしょうか、”赤い羽根”があります。
ところがこの赤い羽根は普段はなかなか見えません。
寝癖になっていたり、風の強い日でないとなかなか見ることができません。
しかし、意識しているとオスの撮影確立が高まるようです。
野鳥撮影1年目は1回だけだったのが、2年目に入ってわずかな期間にも関わらず今日で3回目の出会いです。
★赤い羽根を見つけました! 🙂
シジュウカラ(四十雀)
◎全長14.5cm前後 ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
★駐車場に戻ってきたら混群で出会い、その中にシジュウカラもいました。
ジョウビタキ(尉鶲)
◎全長14cm ●冬鳥 ★雌雄異色

★真ん丸の姿を撮れました。すべてノートリミングです。
メジロ(目白)
◎全長12cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★優しい雰囲気に撮れました。体色のグラデーションが美しいです。
モズ(百舌)
◎全長20cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★いつものポイントで帰りを待っていてくれました。
ヤマガラ(山雀)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★逆光なので発色が悪いですね。
★レンガ色は発色良好です。
リュウキュウサンショウクイ(琉球山椒食)
◎全長20cm ●留鳥/漂鳥(?) ★雌雄同色
★今回も混群に混ざっていました。
ルリビタキ(瑠璃鶲)
◎全長14cm ●漂鳥 ★雌雄異色
今月中旬以降の探鳥ウォーキングは、ルリビタキが主な被写体になっています。
なかなか”青い”ルリビタキには出会えません。
ほとんどは、メスあるいはメスタイプ(若いオス)です。
★鳴き声を頼りに見つけたらこんな枝被りでした。
★尾羽に木漏れ日があたってブルーが輝いてします。
★見つけたと思ったら…。
★飛び立ちました。
★凄いところにいます。アングルを変えることもできず仕方なく撮影しましたが、ピントは合っていました。
★脇の橙色は比較的綺麗だとは思いますが、メスでしょうかね。
★若いオスかもしれないと思っている個体です。
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
★公園に遊びに来たファミリーから餌をもらうことに慣れてしまったホシハジロたち。
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★白梅の蕾が目立つようになりました。
★公園から撮影した”四国の屋根”です。南国四国という呼ばれ方をすることもありますが、一度寒波がくればこのような冬景色に一変します。
あとがき
今日はルリビタキ目当てで立ち寄った場所で思いがけなくウグイスの撮影を堪能することができました。
笹鳴きの時季は、たまたまブッシュの中から飛び出してきたウグイスを撮影できたというパターンしか経験がなかったので今日のような経験は今後の参考にもなります。
この場所を繰り返し訪れて観察してみようと思います。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
興味・関心のある方はアクセスしてみてください。m(._.)m
野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
私が利用している主モニターの解像度は【2560×1440】で、副モニターは【1920×1200】です。
このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
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