今日1月21日の「今日の野鳥」は、華麗で可憐な青い小鳥のルリビタキと冬鳥の代表格、里山の冬鳥とも呼ばれるジョウビタキが主役です。
18日のルリビタキ目当ての探鳥ウォーキングで、先日の大寒波を契機に個体数が増えているのではないかと実感しました。
そこで、今日は18日に出会った場所で再び出会えるか、つまり、そこに定着しているかどうかの判断をする目的と新しいポイントの発見を目標に出かけました。
限られた時間で効率の良いルリビタキなどの野鳥撮影を行うには、ジョウビタキの場合のように、「この場所に来れば高確率で出会える」という”ポイント”を見つけることだと思います。
定期的に通っているフィールドだからこその利点を最大限に活かしたいと思います。
2017年1月21日の今日の野鳥
野鳥の撮影は、日々のトレーニングとして市内の丘陵地に広がる公園でウォーキングを実践しているのですが、そのコース沿い(主に復路)で行っています。
2つの目的で歩いているので、最近ではこれを自分の中では”探鳥ウォーキング・コース”と呼んでいます。
私が決めているコースは、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
最近は、目当ての野鳥の撮影のために、8.5kmほどの歩行距離になることが多いです。
時間の節約のためにコースを部分的にカットしたのがそのまま距離に表れています。結構正確なんですね、iPhoneのアプリ!
コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、1月21日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
アオジ・コゲラ・シジュウカラ・シロハラ・ジョウビタキ・ツグミ・メジロ・モズ・ルリビタキ
種ごとに掲載していきます。お楽しみください。
今日の主役の野鳥
ルリビタキ(瑠璃鶲)♂と♀
◎全長14cm ●漂鳥 ★雌雄異色
同じ「雌雄異色」のジョウビタキとは異なり、ルリビタキは雄の若とメスがよく似ているので識別に困ることが多々あります。
それは、雄のルリビタキが美しい青色になるまでに個体差があるらしいのですが3年かかるそうです。(4年と書いてある図鑑もあります。)
成長になるまでの間は、メスと同様にオリーブ褐色(簡単に言うと、茶色)の羽色のまま過ごすことになるので、一見するとメスに見えることが識別を困難にしています。
図鑑などでは、「目視では判断は難しいが、オスの幼鳥はメスよりも尾の青みが強く、脇の橙色部は広く鮮やかなのですでに成鳥の山吹色に近い。」とあるのですが、色の濃さとは色調・鮮やかさは、撮影条件にもよりますし、カメラの設定や現像の影響もあります。
さらに言うと、PCのモニターの違いもあります。(ご存じない人が多いようですが、これはとても大きな問題です。異なった環境の人が、ネット上で”微妙”な「色調・明るさ・彩度・コントラスト」などを議論するのはほとんど意味がありません。
)したがって、個人的な見解ですが、客観的な判断基準としては”証拠の能力”は低いだろうと考えています。
「アイリングがハッキリしていて太いとメス、細いとオス」という情報をFacebookのバーダーのグループで教えてもらいました。この情報を基に過去の写真も見直してみましたが、太い/細いの境界線(基準)が私にはまだ掴めません。判断のコツが分かるようになれば、客観性の高い識別ポイントになるかもしれません。
オスの特徴の瑠璃色が若い頃から出やすい場所があるようです。翼の肩の部分がその典型のようです。それ以外にも、体上面を撮影できた場合に、何となく茶褐色の中にブルー感じる時があります。成長するにしたがい、そのブルーが顕著になり、そうなると「オスの若」という判断が可能です。したがって、同じ「若」でも、悩むのはオスの特徴が顕著になる以前の状態の時です。個人的には、今のところ、「メスには見られない部分に、ブルーが感じられるかどうか」を判断の目安にしようと思います。
★ここからは同じ個体が続きます。♀という判断です。
私のフィールドでは枝被りをするのが当たり前です。
1/400秒なので被写体ブレを起こしています。
ジョウビタキのメスがよく止まっているフェンスです。
1/1000秒なので被写体ブレは微妙です。1/1600秒確保した方が良さそうです。
虫を捕っていました。
再びフェンスに。なぜだ! 可愛いから許すけど…。(^^;)
1/400秒なので被写体ブレを起こしています。
★上とは別ポイントなので別個体です。背中全体にブルーが感じられるので「オスの若」と判断しました。
肩(翼の付け根)の所にもブルーが感じられます。
★これは成鳥のオスですね。ここまでになると悩まなくて済みます。
ジョウビタキ(尉鶲)
◎全長14cm ●冬鳥 ★雌雄異色

いつもよりジョウビタキの撮影ショットが少ないです。まだまだルリビタキの定着ポイントを探すのに時間が必要なので、他の野鳥に時間を割く余裕があまりありません。
でも、近くに出てきてくれたら感謝しつつ撮影させていただきます。 🙂
暗い背景に浮かび上がり、凜々しく見えます。
今日出会った他の野鳥たち
今日はルリビタキし優先の探鳥でしたので、移動中に出会った小鳥さん、ルリビタキの陰を追っているときに視線の方向に現れた野鳥だけを撮影しましたので、種類は少ないです。
アオジ(青鵐)
◎全長16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★昨季によく出会った場所で今季初めて出会いました。
地面から飛び上がってこの枝に移りましたが、すぐ近くです。
コゲラ(小啄木鳥)
◎全長15cm ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
「ほぼ同色」ということは違いはどこに?となりますが、それはオスの目の後ろから後頭部にかけての辺りにでしょうか、”赤い羽根”があります。
ところがこの赤い羽根は普段はなかなか見えません。
寝癖になっていたり、風の強い日でないとなかなか見ることができません。
★このコゲラには赤い羽根は確認できませんでした。
シジュウカラ(四十雀)
◎全長14.5cm前後 ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
シロハラ(白腹)
◎全長25cm ●冬鳥 ★雌雄ほぼ同色
★鳴いている瞬間を撮れました。コピーライトを吐き出している感じに遊んでみました。
ツグミ(鶫)
◎24cm ●冬鳥 ★雌雄異色
★距離があったので、大胆にトリミングしています。
メジロ(目白)
◎全長12cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★何の変哲もないメジロです。ノートリミングだけが取り柄でしょうか。
モズ(百舌)
◎全長20cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★モズに感謝のショット
背景の玉ボケは咲き始めの紅梅です。
まだ花数は多くありません。咲いている本数も4本だけです。
少しずれると背景に紅梅は入りません。
モズがこの枝に止まった瞬間にモズさんに対して感謝の気持ちが湧きました。
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★白梅
花数は相変わらず少ないですが、膨らんできた蕾が目立つようになってきました。
★紅梅
日陰になる時間帯なのでこのような色になっています。その場の雰囲気もある程度残したいので過度の補正はしません。
あとがき
今日の探鳥ウォーキングに使える時間は4時間ほど。
普段は、概ねこの時間があれば特に復路で余裕を持って探鳥および撮影ができるのですが、ルリビタキの定着ポイントを探しながらでは絶対的に時間が不足です。
これと思ったところでは、少なくとも30分はいないと出会える確率は低いですし、また「いるかどうかの判断」も難しいと思います。
ジョウビタキのように複数の定着ポイントを見つければ、ルリビタキの撮影も楽になり他の野鳥を観察&撮影する余裕も生まれると思います。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
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野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
私が利用している主モニターの解像度は【2560×1440】で、副モニターは【1920×1200】です。
このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
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