今日1月18日の「今日の野鳥」は、幸せを呼ぶ青い鳥ルリビタキと珍しく綺麗に撮れたホオジロが主役です。
今日は時間の制約がなく気の済むまで探鳥に時間が使えるので、「ルリビタキをまともに撮影できるまで粘るぞ!」という気概で望みました。(←ちょっと大袈裟 ^^;)
今季最初の目撃情報から50日経過し、今日が3回目の出会いでようやくなんとかまともな写真を撮ることができました。
私自身が今季2回目撃した場所とベテランの常連さんが今季何回か出会った場所のうち1ヶ所にポイントを絞り待機して機会をうかがうことにしました。(このベテランさんからはいつも野鳥観察に関する幅広い情報をいただいています。)
撮影は上手くはいきませんでしたが最初にあっけないほど簡単にオスに出会い、次のポイントでは時間はかかりましたがメスが現れて、実質的に今季初撮りとしては大変満足のいく撮影ができました。
2017年1月18日の今日の野鳥
野鳥の撮影は、日々のトレーニングとして市内の丘陵地に広がる公園でウォーキングを実践しているのですが、そのコース沿い(主に復路)で行っています。
2つの目的で歩いているので、最近ではこれを自分の中では”探鳥ウォーキング・コース”と呼んでいます。
私が決めているコースは、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
最近は、目当ての野鳥の撮影のために、8.5kmほどの歩行距離になることが多いです。
コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、1月18日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
ルリビタキ・ジョウビタキ・アオジ・ウグイス・エナガ・コゲラ・シジュウカラ・シロハラ・ホオジロ・メジロ・ヤマガラ・モズ
おまけとして、
ゴイサギ、ユリカモメ、トビ
種ごとに掲載していきます。お楽しみください。
今日の主役の野鳥
ルリビタキ(瑠璃鶲)♂と♀
◎全長14cm ●漂鳥 ★雌雄異色
身近な青い鳥の代表格。ルリビタキとオオルリ、コルリの三種を”瑠璃3鳥”という。
コルリは夏鳥として本州中部以北にのみ渡来するので四国では見られない。したがって、四国で見られる可能性があるのはルリビタキとオオルリだけということになる。
オスは、額から頭部および尾を含めて体上面が光沢のある青色。
短いが白い眉斑が目立つ。喉から体下面は白く、脇が鮮やかな山吹色をしていて青色とのコントラストが美しい。
メスは、オオルリの雌によく似る。頭部から体上面はオリーブ褐色、尾が青い。喉は白く、胸から体下面は体上面よりも薄いオリーブ褐色。脇はオスに似るがどちらかと言えば橙色。不明瞭ながら眉斑もある。白いアイリングも特徴だ。
ルリビタキのオスは、成鳥の青色になるまで個体差はあるものの3年かかるそうだが、その間2年以上はメスと同様にオリーブ褐色(簡単に言うと、茶色)の羽色のまま過ごすことになるので、一見すると番(つがい)がメス同士に見えることもある。
目視では判断は難しいが、オスの幼鳥はメスよりも尾の青みが強く、脇の橙色部は広く鮮やかなのですでに成鳥の山吹色に近い。
今日は前もってルリビタキ撮影ポイントとして選び出した場所に行きます。
第1ポイント:
到着してしばらく鳴き声を待ちますが聞こえてきません。ここは過去何回か挑戦しているので短時間で済ませます。
2度目撃し、何回か鳴き声を聞いているのでいる可能性が高いと考えています。
第2ポイント:
目線あるいは俯瞰的に撮影できる可能性のあるところ。5分ほど待つと地鳴きが聞こえてきました。こんなに早く確認できるとはラッキーです。(この時点では、ジョウビタキの地鳴きの可能性もありました。区別は自信がないです。)
★鳴き声の方角からようやく見つけ出しシャッターを切りましたが、ワンチャンス4枚しか撮影できませんでした。しかも、すべてピンボケです。(;_;)
★同じ場所にて復路で長い待ち時間の後、姿を見せてくれました。しかし、遠い!
ピントは距離の割にはまあまあですが、遠すぎて大きくトリミング
第3ポイント:
第2ポイントからは、しばらくの間、速歩ウォーキングでトレーニング。目的地について休憩しているとジョウビタキの♂が姿を見せてくれました。
この場所は高い確率でジョウビタキが撮影できるポイントの1つなのですが、ベテランの常連さんが一度ルリビタキに出会った場所でもあります。
環境から判断して居る可能性は大いにあると考え、「存在確認」を本日一番期待しているポイントです。
待ち時間が長くてもジョウビタキや他の野鳥も見られるところなので、他の小鳥を撮影しながらルリビタキの登場を待ちます。
そうして本当に鳴き声が聞こえてきました。(ジョウビタキの鳴き声とは少し違うような気がしました。)
★ルリビタキ♀が登場! 😛
※オスの若鳥は♀との区別が難しいので、一応♀としておきます。
★別の場所に移動。背景がよろしくありませんが贅沢は言えません。 😉
★背景がベターなところに移動してくれました。 😛
★色はあまり当てにはなりませんが、脇の橙色や尾羽の青色を見るとメスで間違いないような気がしてきました。(自信があるわけではありません。)
★再び登場してくれました。背景が緑なので逆光状態にならずに済みます。(^^)v
★なぜか樹の実の房の中にダイビング
★表側から写したかった! 😥
★バンザイをしているように見えます。
第4のポイント:
復路で、まったく予定しないところでルリビタキらしき鳴き声を聞きました。かなり時間をかけましたが、陰はみえるものの動きが激しくてじっとしていてくれません。
結果、証拠写真も撮ることができませんでしたが、人のよく通るところなので人慣れしたらゆっくり姿を見せてくれるかもしれないと期待が高まっています。
ホオジロ(頬白)
◎全長17cm ★留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
名前の割には、頬の白い部分が狭く、それを囲む黒い部分の方が広いので、”頬黒”の印象がある。
屋久島以北の平地から山地に生息し、林の周辺、草原、河原の草地、農耕地など比較的開けた所を好む。
地上で採食することが多いので、出会い頭に地面から飛び立って初めてその存在に気が付くことも多い。
鳴き声で気がつくときは、主に樹のてっぺん、時に電柱や電線などに止まり、天を仰いでいつまでも繰り返しさえずることが多い。
そのさえずりは「一筆啓上仕候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と聞きなしされる。
この時季、地鳴きを発しながら地上で採食中のところを見かけることが多いホオジロですが、今日は地面からすぐ上の木に上がってくれました。
★ミーアキャット風に首を伸ばしたホオジロ
★目線で撮影できるので有り難いポイントです。
★目にしっかり光が入っています。
★別の木に移りましたが、やはり目線での撮影が可能です。
今日出会った他の野鳥たち
アオジ(青鵐)
◎全長16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★姿を見せることが増えました。
ウグイス(鶯)
◎全長メス14cm/オス16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★アオジと同様に、ウグイスも陽気に誘われるのか、姿を見せてくれる機会が増えました。
★お顔が枝被りしていますが、ピントはしっかり目に合っているだけに残念…。
エナガ(柄長)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
いつものように混群を先導するようにエナガがたくさんやってきました。最近のパターンでは、その混群にリュウキュウサンショウクイが1~2羽混ざっていたのですが、今日は見かけませんでした。
また、他の所でもエナガの単グループに出会いました。
★せっかくの飛び出しシーンですが、被写体ブレした失敗作です。(1/1000秒で撮影)
★真ん丸です!
コゲラ(小啄木鳥)♂
◎全長15cm ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
最近はコゲラを見ると、赤い羽根を確認する癖がつきました。赤い羽根があればオスですが、普段はなかなか見えません。
見つけると何か得をしたような気持ちになります。
★オスの証明、赤い羽根がありました! 🙂
シジュウカラ(四十雀)♂とメス
◎全長14.5cm前後 ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
シジュウカラはよく見かけますが、動きが細かく速いので意外に撮影は難しいです。それでも、今日はいつもよりは撮影させてくれたと思います。
雌雄でほぼ同色ですが、ネクタイの幅で雌雄の区別がつきます。
◎幅広ネクタイ ⇒ オス ◎細いネクタイ ⇒ メス
★配色のグラデーションがお気に入りです。
★体上面がわかるショットです。肩から背中にかけてのグラデーションが美しいですね。
★この子は別のショットを見るとメスです。他のはオスですね。
ジョウビタキ(尉鶲)
◎全長14cm ●冬鳥 ★雌雄異色
★7つのポイントを見つけていましたが、今日で1つ増えました。
★人工物は好きではありませんが、全体の色合いがよいので掲載決定!
シロハラ(白腹)
◎全長25cm ●冬鳥 ★雌雄ほぼ同色
★見かける数が増えましたが、綺麗に写す機会がまだ少ないですね。
★なんと駐車場に隣接の地面に登場
メジロ(目白)
◎全長12cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
今日は混群でも単グループでも見かけました。
★丸くていつもよりも可愛いです!
★「獲ったどー!」
★「飲み込んじゃうぞー!」
★このオレンジの実が気になっているようでした。
★距離があるのが難点ですが、この場所でこういう姿を毎回のように見かけます。
モズ(百舌)
◎全長20cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★このメスは人慣れしたようで、比較的近くで撮れます。
ヤマガラ(山雀)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★枝被りがもったいない!
猛禽類:トビ(鳶)
◎全長 オス59cm/メス69cm ●留鳥
普段は、猛禽類は撮影しません。現れたときに練習のために撮影するだけです。
トビの識別ポイントを教えてもらいました。
★翼下面の白斑と三味線のバチ状の尾羽で、トビと判断しました。
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
★ゴイサギ
しばらく姿を見なかったのですが、1羽戻ってきました。まさか、ホシゴイだった中の1羽でだろうか?
★ユリカモメ
大寒波の後、いなくなったのを確認したのですが、数羽ですがまた戻ってきています。
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★白梅:寒波の影響でしょうか、ほとんど花数が増えていません。
★紅梅は、少しずつですが花数は増えていますが、寒波の時に足踏みした感があります。
あとがき
今日の収穫はなんと言っても、ルリビタキです。
まだポイントが定まっていないこの時季に、ルリビタキ狙いで行ってそれなりに満足できるルリビタキを撮影できたのですから、ラッキーだったと言えるでしょう。
たまにでもこういうご褒美を貰えるとモチベーションが上がります。
次はオスを美しく撮影できますように。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
興味・関心のある方はアクセスしてみてください。m(._.)m
野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
私が利用している主モニターの解像度は【2560×1440】で、副モニターは【1920×1200】です。
このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
このような感動を共有していただきたく、最高で【2560×1440】サイズまで掲載しています。
お気に入りの野鳥写真が見つかりましたら、ぜひダウンロードしてモニター上に壁紙として設定して愛でてやってください。
このような鑑賞方法を考慮して、写真集代わりに壁紙作品で提供させていただいております。