今日1月15日の「今日の野鳥」は、ジョウビタキ(オス)とアオジが主役です。
今日の天気予報は「曇り時々雪」。雪国の人たちのことを思うと申し訳ないですが、比較的温暖な瀬戸内海側(愛媛県)では高嶺は雪で真っ白になっても平地ではあまり雪は降りませんので、雪の予報が出ると写欲が増します。
殊に、雪舞う中を寒さに耐え枝でじっとしている野鳥というイメージが勝手に湧いてきて、絶好のチャンスになるかもと期待感を持って出かけてきました。
ちなみに、雪は降ってもうっすら積もる程度、あるいはせいぜい数センチの積雪が一冬に一回あるかないかです。(昔は20cm、30cmの積雪も経験したことがありますが、今は遠い昔のことです。^^;)
2017年1月15日の今日の野鳥
野鳥の撮影は、日々のトレーニングとして市内の丘陵地に広がる公園でウォーキングを実践しているのですが、そのコース沿い(主に復路)で行っています。
2つの目的で歩いているので、最近ではこれを自分の中では”探鳥ウォーキング・コース”と呼んでいます。
私が決めているコースは、往復で6~8.5km(約8500~12000歩)ほどです。(といっても、時には寄り道することもありますし、途中で折り返すこともあります。)
最近は、目当ての野鳥の撮影のために、8.5kmほどの歩行距離になることが多いです。
コースの主に復路で、まさに”一期一会”の出会いとシャッターチャンスを大切にして、野鳥たちの愛らしい姿や美しい羽色や囀りに癒やされながらバードウォッチングと撮影を楽しんでいます。
それでは、1月15日の「今日の野鳥」に登場する野鳥たちを紹介しましょう。
ジョウビタキ・アオジ・シロハラ・エナガ・メジロ・ヤマガラ・ツグミ・カワラヒワ・リュウキュウサンショウクイ・
おまけとして、
アオサギ・ユリカモメ
種ごとに掲載していきます。お楽しみください。
今日の主役の野鳥
ジョウビタキ(尉鶲)♂と♀
◎全長14cm ●冬鳥 ★雌雄異色
★居座り続けている寒波のために強風が続いていますが、今日は比較的ましだったので尾根にある駐車場まで行ってみました。そこはこのメスの縄張りです。一番人慣れしている個体で、今季は既に何回も良い出会いをしています。
★風がよけられて俯瞰撮影ができるポイントに戻ってくるとオスがいました。ここは彼の縄張りです。しかし、遠いです。(少々トリミング)
★飛び出し姿や飛翔姿を狙っているのですが、成功したのは数える程度です。もちろん、これは失敗例です。しかし、俯瞰的に撮影できるこの場所は可能性を感じさせてくれます。
★本格的に雪が降ってきました。あっという間に草むらなどがうっすらと雪化粧です。
「この降雪を待っていた! さあ、出てこい、小鳥さん。」
降雪の最中に小鳥さんが現れるのを期待したのですが、静かなもので鳴き声一つ聞こえませんでした。寒いのは鳥さんも同じですから仕方ありませんね。
★雪が止んでしばらくすると突然どこからともなく姿を現してくれました。
このオスは左目を怪我していて半分ほどしか開きません。この数日間に撮影した写真をモニターで等倍表示して気が付きました。
今日は近くまで来てくれたので、レンズ越しでも確認できました。早く治って欲しいものです。
そういえば、昨季も右目を怪我をしたメスのジョウビタキを撮影してことがありました。
★虎ロープは勘弁ですが、後ろ姿が美しいのでアップ
オスのジョウビタキの写真としては、この一年間のベスト集に選びたいほど満足できる写真が撮れました。
中でも、舞う雪片が写り込んでいるショットが今日のベストです。 🙂
アオジ(青鵐)♂と♀
◎全長16cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
本州中部地方以南には冬鳥として渡ってくる。平地から山地の林の周辺や草地などに生息する。地上で採食しているところを見かけることが多いが、主に種子を食べているようだ。
雌雄異色で、オスは頭部が暗緑灰色で目の周囲は黒いので顔がきつく見える。喉から体下面の黄色が美しい。
オスに比べるとメスの顔は柔らかい雰囲気がある。頭部は褐色で幾分緑灰色を帯びる。黄色い頭央線と眉斑がある。喉や体下面の黄色はオスよりも淡く見える。
★地面すぐ上の枝に飛び上がりました。道端にいるのに気が付かずに驚かせてしまいました。
★少しずつ距離を詰めました。ここまで近づいても逃げません。
ここまで丸いアオジは初めて見ました。可愛さ倍増です。(^^)v
★地面には3羽いて、採食に霧中です。
これまで撮影したアオジの中でも一番満足できる写真になりました。ここまで背景を単純化できたり、ここまで近くで撮影できたことがなかったからです。
通っているとたまにこういう”ご褒美”を貰えます。
今日出会った他の野鳥たち
エナガ(柄長)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★個人的にはメジロは顔がきつくて苦手ですが、たまに可愛い表情が撮れます。しかし、エナガはいつどの角度で撮っても無条件に可愛いです。
★飛び出しの姿。これがなななか難しいです。ピント、被写体ブレなどの問題有り。
★エナガを見ると、「可愛い!」は正義だ、と思ってしまいます。
「僕のこと呼んだ?」
「うん、呼んだよ。可愛いね!」
★正面から見ると、”ハンプティダンプティ”を連想してしまいます。
カワラヒワ(河原鶸)
◎全長15cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
本来はいずれもボツ写真ですが、1月に出会えた野鳥をできるだけ記すために載せました。
★2羽いるのですが、同化していますね。 🙂
★遠いので、いずれも大きくトリミングしています。黄色が目立ちますね!
★遠距離な上に速いので飛び出しにピントが合いません。本当はボツ写真です。
シロハラ(白腹)
◎全長25cm ●冬鳥 ★雌雄ほぼ同色
★シロハラも遠くからの撮影なのでトリミングしています。
★これだけはノートリミングです。左右に1羽ずついます。
★飛び出しの瞬間。大きく羽ばたいて浮力を作ります。
★浮力を利用してそのまま滑空します。
ツグミ(鶫)
◎24cm ●冬鳥 ★雌雄ほぼ同色
秋になってシベリアから渡ってきて、山の樹の実を食べ、それがなくなると里へ下りて来る。
冬枯れの農耕地や草地あるいは河原などの開けた場所で、スズメよりも大きな茶系の鳥が歩きながら採食しているのを見かけたら、このツグミの可能性が高いらしい。
★特徴(1)白っぽい目立つ眉斑がある。
★特徴(2)胸から脇腹に黒斑がある。
★特徴(3)飛翔時に「ケケッ」と強く鋭く鳴く。
ツグミは面白い行動をすることで知られている。
ツグミをネットで検索したり、野鳥図鑑を開くと、「だるまさんが転んだ」というフレーズが書かれていることが多い。
これは、前傾して速歩で数歩歩いては身を起こして立ち止まるという行動を繰り返す、ツグミ独特の歩き方と関係がある。
つまり、その姿がまるで「だるまさんが転んだ」をして遊んでいるように見えることに由来するようだが、もちろん遊んでいるわけではない。
★数十メートル先の木にツグミ発見!
メジロ(目白)
◎全長12cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★メジロの群れだけの単独行動
モズ(百舌)
◎全長20cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄異色
★撮影可能な範囲内ですが、それでも遠いです。(ノートリミング)
ヤマガラ(山雀)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
★真ん丸に膨らんでいます。寒さ対策でしょうね。
★羽根が逆立っていることから風が強そうなのが分かります。
★横にも膨らんでいます。普段見るシルエットとはかなり違います。
リュウキュウサンショウクイ(琉球山椒食)
◎全長20cm ●留鳥/漂鳥(?) ★雌雄同色
今回もエナガが先導してきた混群に1羽だけリュウキュウサンショウクイが混ざっていました。連続4回になります。
サンショウクイとの識別ポイントは、
(1)額の白い帯が「ハチマチ」タイプがリュウキュウサンショウクイ、「バンダナ」タイプがサンショウクイ
(2)胸が黒っぽいのもリュウキュウサンショウクイの識別ポイント
★こちらは少々トリミングしました。
★こちらはノートリミングです。
水鳥観察記録
私が野鳥撮影のフィールドにしている公園にはそこそこ大きな池があるので水鳥たちがやってきます。
私自身は、水鳥にはあまり関心がないのですが、周囲に興味を持っている人たちがいるので、その人たちのために、探鳥ウォーキングの締めくくりとして、新しい水鳥や個体数の変化を観察することがあります。
状況に変化があった時やアップできるような写真が撮れた時のみ掲載します。
★アオサギ
いつもは1羽しかいないアオサギが今日は2羽いました。2羽で並んで飛行しましたが撮り損ねました。
★14日にやって来たユリカモメ。13羽だったのが今日は15羽確認できました。
★浮かんでいるのはホシハジロ。全部で25羽います。
★スマホでも撮れるでしょうね、近づいても逃げませんから。
★右は成鳥、左は若鳥
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★椿が咲き始めています。種類によっては12月から咲いている椿もあります。
★紅梅。この木も花を咲かせ始めました。
★この木は開いている花が増えてきました。
★白梅の数はあまり増えていません。この寒波で咲き始めたのが一時停止という感じです。
あとがき
今日は友人ご夫婦と池畔で遭遇。
とはいっても、ユリカモメの情報を送っていたので見に来るだろうとは思っていました。
尾根まで一緒に行ってバードウォッチング。
その後、撮影ポイントまで引き返して、用事のある二人とはそこでお別れ。
いつもは単独、あるいは家内と二人だけの探鳥ウォーキングなので、4人で一緒に野鳥観察ができて今日は楽しい一日になりました。
野鳥の写真館”一期一会”は野鳥の壁紙館の姉妹ブログ
当ブログ「野鳥の写真館”一期一会”」は、2016年8月に開設した「野鳥の壁紙館」の姉妹サイト&ブログの関係です。
興味・関心のある方はアクセスしてみてください。m(._.)m
野鳥を”壁紙写真集”にした理由
どうしても観賞サイズが小さくなってしまう「写真集」の代わりに、モニターの壁紙に設定することで等倍観賞が可能になります。
羽毛の並び方や色合いはもちろんのこと、アップで撮影できたときは野鳥の瞳に映っている景色まで分かることがあります。
私が利用している主モニターの解像度は【2560×1440】で、副モニターは【1920×1200】です。
このくらいの解像度で野鳥のアップの写真を鑑賞すると「自然の造形美」に感動することもしばしばです。
このような感動を共有していただきたく、最高で【2560×1440】サイズまで掲載しています。
お気に入りの野鳥写真が見つかりましたら、ぜひダウンロードしてモニター上に壁紙として設定して愛でてやってください。
このような鑑賞方法を考慮して、写真集代わりに壁紙作品で提供させていただいております。