今回の「今週の野鳥たち」は、2月17日~2月23日の間に撮影した作品を掲載します。
春の足音が聞こえ始めたこの時季だからこそ出会いを大切にしたい鳥たちがいます。それは冬鳥であり漂鳥です。
まだ会えていないキクイタダキ、ミヤマホオジロ、カシラダカのような冬鳥もいます。
昨年までのような撮影機会に恵まれない鳥もいます。それは青い鳥のルリビタキです。
そういえば、ビンズイやクロジにも会えていません。
留鳥に加えてこのような冬鳥、漂鳥を観察し撮影できることを期待しつつ、今週も標高差100mほどの丘陵地を含む市内の公園(滝の宮公園)を探鳥します。
そして、出会いがあって撮影できた小鳥たちの中から精選した”今週の野鳥たち”を紹介します。
- 今週の野鳥たち(あいうえお順)
- アオジ ◎全長16cm ☆冬鳥 ☆雌雄異色
- ウグイス ◎全長14cm|16cm ☆留鳥 ☆雌雄同色
- エナガ ◎全長14cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色
- カワセミ ◎全長17cm ☆留鳥 ☆雌雄ほぼ同色
- カワラヒワ ◎全長15cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色
- クロジ ◎全長17cm ☆冬鳥 ☆雌雄異色
- コゲラ ◎全長15cm ☆留鳥 ☆雌雄ほぼ同色
- シジュウカラ ◎全長15cm ☆留鳥 ☆雌雄ほぼ同色
- ジョウビタキ ◎全長14cm ☆冬鳥 ☆雌雄異色
- シロハラ ◎全長25cm ☆冬鳥 ☆雌雄ほぼ同色
- ツグミ ◎全長15cm ☆冬鳥 ☆雌雄ほぼ同色
- メジロ ◎全長12cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄ほぼ同色
- モズ ◎全長20cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄異色
- ヤマガラ ◎全長14cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色
- ルリビタキ ◎全長14cm ☆漂鳥 ☆雌雄異色
- 水辺の鳥 白鳥
- あとがき:今週を振り返って
今週の野鳥たち(あいうえお順)
元サイズは原則として長辺を1600ピクセルで統一しています。
「今週の野鳥たち」に選んだ写真は第一義的には「記録」として、第二義的には「作品」という意味で掲載しています。
野鳥の撮影では、目にピントが合っていてキャッチライトが入っていることが理想ですが、最近はそれに加えて「精緻な描写(精密描写)」を心掛けています。
したがって—掲載写真の全てというわけではありませんが—キャッチライトが入り精密描写ができたショットを優先的に選んで掲載しています。
ぜひ「等倍」に拡大して自然の造形美をご覧ください。
アオジ ◎全長16cm ☆冬鳥 ☆雌雄異色
アオジをさらに知る・見る・楽しむ
アオジに関する詳細なバードウォッチング情報や写真集および壁紙集は、本ブログの母体サイトである『野鳥の写真館』でご覧いただけます。
- アオジのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/aoji.html - アオジの写真集 ⇨
https://yacho-photo.com/winter/aoji.html - アオジのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/aoji/index.html
ウグイス ◎全長14cm|16cm ☆留鳥 ☆雌雄同色
7日に初鳴きが聞かれ、その後寒気が来ると囀りの練習が止まり好天になり暖かくなると囀りを再開するというパターンを繰り返しながら、囀りを始める個体数が増えています。
先週は囀りの練習をしているのは特定の2個体と思われていたのが、今週18日の時点で6~8羽に増えていました。同時に、囀りが聞かれる標高も少しずつ上がっています。
ウグイスをさらに知る・見る・楽しむ
ウグイスに関する詳細なバードウォッチング情報や写真集および壁紙集は、本ブログの母体サイトである『野鳥の写真館』でご覧いただけます。
- ウグイスのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/uguisu.html - ウグイスの写真集 ⇨
https://yacho-photo.com/resident/uguisu.html - ウグイスのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/uguisu/index.html
エナガ ◎全長14cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色
今週になってからは明らかに混群に混じって姿を現すよりもペアでの活動が目立つようになりまました。巣作りが本格化してきたのでしょう。
エナガをさらに知る・見る・楽しむ
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https://yacho-photo.com/birding/enaga.html - エナガの写真集 ⇨
https://yacho-photo.com/resident/enaga.html - エナガのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/enaga/index.html
カワセミ ◎全長17cm ☆留鳥 ☆雌雄ほぼ同色
上のカワセミはいつもこの池に居る個体ではなく“侵入者”だと、PCのモニタ上で等倍で表示して識別することができました。1月の最後の週にオス同士の縄張り争いをたまたま目撃したのですが、おそらくその時の相手だろうと推測しています。この池に巣穴を作るとしたら、可能な場所は一ヶ所しかないので再び争いが近いうちに起こるかもしれません。
下の個体はいつもいる雄です。今週は22日までに近くにいるのに気付かずに近づきすぎて逃げられるという失態を3回連続繰り返したので、22日はカワセミに狙いを絞り探鳥時間のほとんどを池の周辺で過ごしました。
そして期待通りに数回撮影機会に恵まれました。

このポイントで撮影できたのは2回目です。このポイントで撮影するとなぜかこのような緑がかった色になります。構造色ですから色は一定ではないというのは分かっているのですが、光の侵入角度とカワセミの背中の角度などが影響しているのでしょうね。
上の写真に関して補足。
眼の後ろのオレンジ色の部分に白くて太い羽のようなものが4本(左は6本)見られます。 これは、新しい羽なのだそうです。
新しい羽が皮膚から出て来る時に、中の若い羽を包んでタケノコのように出て来ます。ある所まで出て来ると殻が(鞘)が破れて、綺麗な新しい羽が現れるそうです。

最近お気に入りの場所のようで、ここでよくダイブして小魚を獲っています。手前にコンクリート製の杭が並んでいるので撮影できるのはピンポイントです。何度も逃げられているポイントです。
カワセミをさらに知る・見る・楽しむ
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- カワセミのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/kawasemi.html - カワセミの写真集 ⇨
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https://yacho-photo.com/wallpapers/kawasemi/index.html
カワラヒワ ◎全長15cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色
カワラヒワをさらに知る・見る・楽しむ
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- カワラヒワのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/kawarahiwa.html - カワラヒワの写真集 ⇨
https://yacho-photo.com/resident/kawarahiwa.html - カワラヒワのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/kawarahiwa/index.html
クロジ ◎全長17cm ☆冬鳥 ☆雌雄異色
私のフィールドでは極めて珍しい種で、2年前に一度だけ雄に出会ったことがあるだけです。雄は特徴的なので容易に識別できますが、雌は同定が難しいです。
本州中部以北では漂鳥として落葉広葉樹林や亜高山帯に生息し、冬季は平地に移動する。本州中部以南には国外の繁殖地から冬鳥として渡来する。よく茂った薄暗い林床を好む。オスは全体に灰黒色で、メスは褐色系の色合いでアオジよりも暗い感じ。
野鳥の写真館
最初はアオジだと思ったのですが、撮影しながら「なんだ?なんだ?」と頭の中で野鳥データがぐるぐる回っている状態でした。図鑑を見直してようやく「クロジ」にたどり着きました。
☆参考のために雄に関する記事を紹介しておきます
コゲラ ◎全長15cm ☆留鳥 ☆雌雄ほぼ同色
コゲラをさらに知る・見る・楽しむ
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- コゲラのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/kogera.html - コゲラの写真集 ⇨
https://yacho-photo.com/resident/kogera.html - コゲラのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/kogera/index.html
シジュウカラ ◎全長15cm ☆留鳥 ☆雌雄ほぼ同色
シジュウカラをさらに知る・見る・楽しむ
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- シジュウカラのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/shijukara.html - シジュウカラの写真集 ⇨
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https://yacho-photo.com/wallpapers/shijukara/index.html
ジョウビタキ ◎全長14cm ☆冬鳥 ☆雌雄異色
ジョウビタキをさらに知る・見る・楽しむ
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- ジョウビタキのバードウォッチング情報 ⇨
https://yacho-photo.com/birding/jobitaki.html - ジョウビタキの写真集 ⇨
https://yacho-photo.com/winter/jobitaki.html
https://yacho-photo.com/winter/jobitaki-2.html
https://yacho-photo.com/winter/jobitaki-3.html - シジュウカラのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/jobitaki/index.html
シロハラ ◎全長25cm ☆冬鳥 ☆雌雄ほぼ同色
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ツグミ ◎全長15cm ☆冬鳥 ☆雌雄ほぼ同色
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メジロ ◎全長12cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄ほぼ同色
メジロをさらに知る・見る・楽しむ
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モズ ◎全長20cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄異色
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モズの写真集は、本ブログの母体サイトである『野鳥の写真館』でご覧いただけます。
ヤマガラ ◎全長14cm ☆留鳥・漂鳥 ☆雌雄同色
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ルリビタキ ◎全長14cm ☆漂鳥 ☆雌雄異色
今季はまだ満足のいく写真が撮れていないので残り時間を考えると焦りを感じています。一番の理由は個体数が目立って少ないことが挙げられます。昨季は人馴れした個体が1羽いて、とても良いモデルになってくれたのですが…。
今週は少し嬉しい出会いがありました。17日に今季初めての場所で地鳴きと陰を確認できたこと、そして翌日の18日にはまた別のポイントでしかも同時に2羽の鳴き声が聞かれ、その片方はどうにか撮影できたことです。
特に、後者のポイントは昨季のベストポイントであり、何度もアップ気味に撮れる距離で撮影させてくれました。残り時間は少なくなりましたが今からでも出会いに期待したいと思っています。
ルリビタキをさらに知る・見る・楽しむ
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https://yacho-photo.com/resident/ruribitaki-2.html - ルリビタキのデスクトップ壁紙集 ⇨
https://yacho-photo.com/wallpapers/ruribitaki/index.html
水辺の鳥 白鳥

あとがき:今週を振り返って
クロジの雌に初めて出会えたのが今週の収穫です。雄とは異なり同定が難しいなとあらためて実感しました。
22日にカワセミ狙いで何度も池の周辺を歩き期待通りにゲットできたことも収穫でした。
その一方で、青い鳥ルリビタキには時たま会えるものの近くで撮影できる機会は無く思うような作品を撮ることができないまま残り時間を意識する時季になりました。
また、「梅と~」を狙っているのですが、白梅や紅梅と組み合わせることができるところにはなかなか止まってくれません。このテーマも季節ものなので時間の猶予がありません。
次週はルリビタキのポイントとミニ梅園の辺りでできるだけ時間を過ごせるようにスケジューリングしようと思います。
コメント
オシドリの大群は壮観だったでしょうね。上高地で番を見たことがありますが群れで居るのは見たことないですね。
ミヤマホオジロ、今季はいまだ見られずこの後も可能性はないでしょう。県内に有名な梅園があって、そこへ行けばたぶん居るはずなのですが、日々の探鳥フィールドで会えることが理想なのですがね…。
梅も終わりそうでこちらが期待しているようにはなりません。次は陽光桜とのコラボを期待します。(^^)
三寒四温を実感できるこの頃、19日の雨の日(雨水)に予定してたオシドリを観てきました。根雨駅には今年は800羽飛来中との大きな看板が出てました。
日中はお天気が良いと山の方に飛んで行ってる確率が高いらしく、電車の都合でお昼近くしか行けない我々にとってはラッキーでした。
ともかく一日がかりで何とか会えてまずまずといった所、雄の羽は本当に綺麗でした。
最近は先日初見の「ミヤマホオジロ」を大平山でも2回ほど観ることができ、出会えた場所で出会いを待つ様に成りました。
もう一度会いたいなぁ~
梅とのコラボを狙ってお忙しい中頑張っていらっしゃる様で・・・・
楽しくて堪らない日々ですね。