今日5月1日の「今日の野鳥」は、白いアイリングが太めで瞳がクリッとして大きく見えることでファンが多いコサメビタキが主役です。
最近まで市街地の公園を探鳥フィールドとしていましたが、新たに別子山の標高約1000mほどのところにある白樺林のある一帯を「山の探鳥フィールド」として加えました。
夏鳥のオオルリ、キビタキ、コサメビタキに加えてカケスをはじめ数種類の留鳥がいることを確認しています。
4月から何回か出かけ、ゴールデンウィーク前半に八重桜がちょうど満開になる頃だと目星を付けていたので、「桜と野鳥」も期待してバードウォッチングに行ってきました。
撮影地については、

をご覧ください。
今日の主役の野鳥
他の野鳥もそうですが、今日はホオジロ以外はすべてトリミングを余儀なくされました。見晴らしがよいだけに近くではなかなか撮らせてくれません。
コサメビタキ(小鮫鶲)
◎全長13cm ●夏鳥 ★雌雄同色
九州以北の平地から山地の落葉広葉樹の林に夏鳥として渡ってくる。
身軽なのでホバリングやUターンが得意なこともあり、捕食も主にフライングキャッチで行い、空中の昆虫類を食べる。秋の渡り期には樹木の実も好む。渡りに備えて脂肪を蓄えるためかもしれない。
コサメビタキの魅力はなんと言ってもその円らな瞳にある。クリッとして可愛らしく、しかも大きい。これは”アイシャドー効果”で実際よりも一回り大きく見えるのが理由だ。その上に、輪郭は不明瞭ながらアイリングが白くて太いので、いっそう黒い目が目立っている。全体の姿の地味さの割には、この大きくてクッキリとした目のお陰で意外にファンが多いようだ。
詳細につきましては、姉妹サイト「野鳥の壁紙館」の
をご覧ください。
★本日、初めての登場
地衣類のウメノキゴケか何かを咥えています。最初レンズ越しに見たときは虫を咥えていると思いました。近くにもう1羽いたので、「求愛給餌」をしているなかと推測して撮影しながら様子を見ていました。
これら4枚はそれぞれ場面が異なるのですが、現れるたびに何かを咥えています。結局、これがコケだと分かったのはPCの前で等倍表示で写真の確認をした時です。
★雌雄同色なので判断は難しいですが、上の個体と時々合流しては離れるということを繰り返し、何も口に咥えていないので、たぶん下の4枚がペアのメスだろうと思います。
終わりかけの山桜に止まりました。遠いので大きくトリミングしています。
★この後、何回も連続的に姿を消しては現れるということを繰り返しました。
この段階で巣作りをしているらしいと気が付きました。
コケ類を剥がしています。
★巣を発見!
何回もこの場所にやってくるのですが、最初は巣に見えず、単にお気に入りの場所なのかなと思いながら撮影をしていました。
同化しているので一見すると樹のコブにしか見えませんが、枝の部分と巣の部分はよく見ると区別は可能です。蜘蛛の糸が絡まっている部分が巣ですが、その下には蜘蛛の糸は見当たりません。そこは枝そのものです。
★飛び出しシーン
巣だと分かったので、この巣から飛び立つシーンを狙おうと何回も試みましたが、飛び立つタイミングがなかなか掴めません。
★巣作り中
採ってきたコケ類を貼り付け、蜘蛛の糸を絡めるという作業をやっているようです。
★休憩中?
★羽根繕い
羽根繕いが終わってしばらくすると飛び立ちました。
★巣作り、再開
材料のコケ類を咥えています。
★満開に近い八重桜で休憩?
この八重桜を活かして「桜と野鳥」を狙っていたのですが、このワンチャンスだけでした。
今日出会った他の野鳥たち
オオルリ(大瑠璃)
◎全長17cm ●夏鳥 ★雌雄異色
今日の出会いは1回だけでした。先週のように、複数個体を同時に見るというようなこともまったくありませんでした。
たまたまでしょうか。それとも何か時期的なものでしょうか。
カケス(懸巣)
◎全長33cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
ヒガラ(日雀)
◎全長11cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
ホオジロ(頬白)
◎全長17cm ●留鳥 ★雌雄ほぼ同色
ヤマガラ(山雀)
◎全長14cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄同色
ソウシチョウ(相思鳥)※特定外来生物
◎全長15cm ●留鳥・漂鳥 ★雌雄ほぼ同色
季節の移ろいを感じる今日の写真
探鳥ウォーキング・コース沿いにはその季節季節の野草や樹の花が咲きます。
そのような花で目に付いたものを時折紹介したいと思います。
★ミツバツツジ
個体によって、開花状況に大きな開きがありますが、この辺りのツツジ類は概ね終わりかけていると言えましょう。
★ヤマシャクヤク(山芍薬)
これが一番花です。咲き始めたところです。
あとがき
今日は思いがけずコサメビタキの巣作りシーンに出会い、撮影の中心がコサメビタキになりましたが、その分オオルリとの出会いは少なくキビタキに至ってはまったく見かけることはありませんでした。
観察することも大切はなので致し方のないことです。
撮影はできませんでしたが、カケスの飛翔を2回見ることができたのはラッキーでした。
今回、せっかくコサメビタキの巣が見つかったのですから、できることなら巣立ちまで見届けたいものです。
その際は、あまり近づかないような配慮しつつ観察したいと思います。
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