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身近な青い鳥、ルリビタキのフォト図鑑

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野鳥フォト図鑑シリーズ「ルリビタキ(瑠璃鶲)」

夏場は亜高山帯で過ごし冬になると平地の林や市街地の公園などで越冬するので、身近な青い鳥として知られ大変人気が高いようです。

ルリビタキとオオルリ、コルリの三種を”瑠璃三鳥”と呼ぶそうです。

コルリは夏鳥として本州中部以北にのみ渡来するので四国では見られない、ということになっています。(実際には、四国でも観察例があるようです。)

したがって、四国で見られる可能性が高いのはルリビタキとオオルリだけということになります。

オオルリは、渡り期に公園などで見られる可能性がありますが、その時期を過ぎると基本的には山に出かけて行く必要があります。

(左が♂、右が♀)

ついでながら、人気の背景には、瑠璃色の美しさに加えて、青い鳥を探しに行くチルチルとミチルの物語から来ていると考えられる「幸せの青い鳥」とか「幸福を呼ぶ青い鳥」というメルヘンチックな言葉の影響があることも否定できないでしょう。

今回はこのルリビタキに関するバードウォッチング情報を写真を添えてお届けします。

「ルリビタキ」のバードウォッチング情報

◎概要:スズメ目・ヒタキ科◎全長14cm 雌雄異色 漂鳥

外見的特徴

★ジョウビタキと同様に、オスとメスとでは同種と思えないほど姿が異なっています。

オスは、額から頭部および尾を含めて体上面が光沢のある明るめの青色をしています。

喉から体下面はく、脇が橙色というよりもどちらかというと鮮やかな山吹色をしています。

”瑠璃三鳥”の中でも、ルリビタキは華麗で愛らしい青い鳥として人気が高まっているのも、体下面の白、体上面の青色、そしてアクセントとなっている脇の鮮やかな橙色とのコントラストの美しさが際立っているからではないでしょうか。

これに加えて、目の上によく目立つ眉斑と呼ばれる白い線が入っていることで、顔が引き締まり凜々しく見えます。

三種のコントラストと言い、白い眉斑と言い、”瑠璃三鳥”の他の2種、オオルリとコルリにはない特徴です。


メスは、図鑑で見る限りオオルリの雌によく似ているようです。

頭部から体上面はオリーブ褐色で、尾が青色をしています。

喉は白く、胸から体下面は体上面よりも薄いオリーブ褐色をしています。

脇の色はオスに似ていますが、オスほど鮮やかではない印象です。したがって、メスの脇は橙色、オスは山吹色、と表現される場合もあります。

私自身の観察でも、日が当たっている時に雌雄を比べると、同様の感想を持ちました。

不明瞭ながら眉斑もあります。

特に、メスの特徴の一つとして、白いアイリングは無視できません。

というのも、オスに比べると全体の色はどうしても地味な印象がありながらも、メスもオスに負けず劣らず人気が高い理由の一つだからです。

可憐さと上品さを併せ持った点に、撮影者としては魅力を感じます。


★ルリビタキのメスと若いオスは酷似しています。

ルリビタキのオスは、成鳥になって光沢のある綺麗な青色になるまで個体差はあるものの3年かかると言われています。(4年という説もあります。)

その間2年以上はメスと同様にオリーブ褐色(簡単に言うと、茶色)の羽色のまま過ごすことになるので、一見すると番(つがい)がメス同士に見えることもあるということになります。

目視では判断は難しいですが、オスの幼鳥はメスよりも尾の青みが強く、脇の橙色部は広く鮮やかなのですでに成鳥の山吹色に近いと言えるでしょう。

ちなみに、

同じ青い鳥でも、オオルリやコルリは生まれた年の秋には成鳥に近くなっていて、体上面のかなりの部分は青い羽毛に覆われているそうです。

これまで撮影した経験から、

メスと区別がつけられない状態から、少しずつ肩や首回りそして背中付近に—最初はきわめて部分的ですが—青色が確認できるようになるとようやく雌雄の区別が可能になります。(それでも、最初は微かな変化なので識別は難しいと思われます。)

さらに、青色の部分が広がってくると、青色の中に茶色あるいは灰色のような毛が残っている状態になります。

分布・生育場所・生態

★ジョウビタキほどでないにしろ、公園で会えます。

国内の繁殖地は本州中部以北や四国が知られており、亜高山帯の針葉樹林帯を好むそうです。

冬季は、本州中部以南の平地や山地の林、市街地の公園の林などで越冬します。

したがって、比較的気軽にルリビタキに出会いたいなら近場のウォーキングができるような公園に出かけてみることをお勧めします。

ジョウビタキほど個体数は多くはないようですが、鳴き声に注意していれば発見率も高くなると思います。


よく見かける場所は、林床や人の目線ほどの高さの枝です。

初めて出会ったのはウォーキングコース沿いの低木にスッとやってきた時でしたが、その距離はほんの数メートルだったように思います。

意外に、人に対する警戒心はそれほど強くないのかもしれない。

地鳴きに誘われて観察していると、林の中の樹間を器用に地面すれすれのところを飛ぶのを何度も見たことがあります。

また、藪の中からすぐ近くの明るいところにある樹の実を食べに出てくる姿もよく見かけます。

したがって、樹の実があれば観察ポイントになるかもしれません。

★雌雄の個体数に差はあるのでしょうか?

2015~2016年の冬は、オスもメスも同じくらいの頻度で出会ったように記憶しています。

ところが、今季(2016~2017年の冬)は、ほとんどがメスです。

しかも、成鳥のオスには出会っていません。

メスとの区別が微妙な若オスからハッキリとオスであることが分かる程度にまで成長した個体のみです。

全体の個体数は、今季の方が多いように感じているのですが、昨季と比べて雌雄の比率が違いすぎるように思います。

★ルリビタキの天敵はジョウビタキ?

私のフィールドでは、昨季は樹の実を食べようとするルリビタキをヒヨドリが追い払うところを何度も目撃しました。

樹の実はたくさんあるのに執拗に追いかけているのをみて、ヒヨドリは野鳥会のジャイアンと呼ばれるのも道理だと思ったものです。

ところが、今季は、ルリビタキを追い払うのはジョウビタキです。

しかも定点で目撃するのではなく、フィールドのあちらこちらで見かけます。

ルリビタキが現れたらすぐにジョウビタキも現れる、ジョウビタキがいつもと違う場所に止まったらその先にはルリビタキがいる、という風にです。

昨季と今季の違いは、樹の実の数が大きく異なることです。

今季は比較にならないほど少ないのです。裏年という話もあります。

昨季は、ルリビタキとジョウビタキが同じ木にやって来て仲良く(表面上はそのように見えました)実を啄んでいたのですが、今季はそのような姿は見られません。

樹の実が少ないために生存競争が激化しているのでしょうか?

さえずり・地鳴き/聞きなし

★見つけるには地鳴きを聞くのが一番

真冬でもさえずることがあるらしいのですが、まだ聞いたことはありません。

繁殖期は亜高山帯の針葉樹林帯で朗らかにテンポよく鳴くそうですが、その際、尾羽を一定間隔でまるでリズムを取るかのように上下に振りながら鳴くと言われています。

言葉にすると、「ヒョロヒュルルリッ」とか「フィルリルーリルー」あるいは「ヒーピヒョロピヒョロヒョロヒョロリ」となるとのことですが、実際はどうなのでしょう?

聞きなしは「ルリビタキだよ」だそうです。(^^)

よく耳にするのは地鳴きです。

冬枯れの道脇の藪の中から聞こえることが多いです。

「ヒッ、ヒッ、クッ、クッ」と鳴きますが、ジョウビタキに似ていて区別がつかないことが多いです。

ただ、薄暗いところで聞こえてきたらルリビタキの方だと思って間違いないでしょう。

他には、「ガッガッ」または「グッグッ」とも地鳴きします。

予想外に大きな声で地鳴きするときに、胸を大きく膨らませていることがあり、もしかしたら撮影者の私に縄張りに入ってきたことを知らす警告音を発しているのかもしれないと、昨季に何回か経験して感じましたが、今季はまだそのような経験はありません。

ちなみに、

2月に入ってからは、姿を現しても地鳴きしないことが多く、気が付いたらすぐ近くに来ているというようなことも経験しています。

これは、縄張りが確定したらあまり鳴く必要がないからなのでしょうか。

複数の図鑑で調べても分からないことはこういう情報までは載っていないようです。

ルリビタキの写真

ここに掲載するルリビタキの写真は、「作品」を見てもらうためではなくバードウォッチング情報を視覚的に補完することを目的としています。

作品は別のコーナーで楽しんでいただければと思います。

とは申しましても、可能であれば鑑賞に値するような写真でまとめたいと考えています。

そういう風にご覧いただければ幸いです。


★おそらく3年経過した成鳥でしょう。

★メスの尾羽のブルーはオスよりも薄いと言われています。

★脇の山吹色が鮮やかです。

★図鑑の情報を基にすると、「第2回冬羽」でしょう。まだ、「若」の痕跡が見られます。

★実を飲み込んだ瞬間です。

★”鳥ダルマ”状態です。寒い日にこのような真ん丸な姿になっています。

空気を取り込んで膨らませることで外気温の影響を減らす工夫なのかなと考えています。羽毛にも空気を取り込んでいるように見えます。

他の野鳥も同様の姿が見られます。

★飛び出しの瞬間です。まだ成鳥にはなっていないのは一目瞭然ですね。

★綺麗な成鳥です。

★メスの体下面の様子

★横からの様子が分かるショット

★珍しく俯瞰的に撮影できたショット。脇を横に膨らませていますので、山吹色の部分が目立ちます。

★背中全体にうっすらと青色が透けて見えます。若オスです。

★時折このように林床で落ちた実や虫などを啄んでいます。

★ハゼノキの実を食べて、消化できない種子の部分を吐き出しているところです。

動画で楽しむ「ルリビタキ」スライドショー

2015年冬~2016年秋に撮りためたルリビタキの写真から50枚を精選し「スライドショー」作品にまとめ、【YouTube】経由で見られるようにしました。

詳細は下記の記事をご覧ください。(←外部リンク)

この1年間(2015年冬~2016年秋)で撮りためたルリビタキの写真から50枚を精選し「スライドショー」作品にまとめ、【YouTube】経由で見られるようにしました。野鳥撮影を行っているフィールドにおいて、この1年間(2016年あるいは20

注意:動画を開くとルリビタキの鳴き声(さえずりと地鳴き)が自動で流れます。音量にご注意ください。

「野鳥フォト図鑑」に関して

ここに書いている内容は、客観的情報と主観的情報を私自身の言葉で載せています。

つまり、野鳥関連の複数の図鑑や専門書で勉強した内容ネットの情報およびバーダーさんとの情報交換で得た知識と自分のフィールドでの実際の観察経験を織り交ぜてまとめたものです。

本格的な野鳥撮影は2015年12月からなので、まだまだ初級レベルのバーダーです。

微妙な個体の同定はできません。フィールド経験も十分ではありません。

したがいまして、内容に責任が持てる分けでもありません。

そのことをご理解の上で参考にしていただければと思います。

また、もし誤解や間違っていることがあればご指摘いただければ幸いです。

m(._.)m

姉妹サイト「野鳥の壁紙館」の紹介

PCのデスクトップ用壁紙を無料で提供する「野鳥の壁紙館」というサイトも2016年8月から運営しています。

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